スリランカ南東部インド洋海岸沿いに位置する国立公園。モンスーンがもたらす淡水と海洋性の湿地が豊かな生態系を生み出しています。総面積979㎢ のスリランカで2番目に大きな国立公園です。
ヤーラ国立公園は5つのブロックに分かれて おり、解放されている2ブロックのうち、ブロック1(ルフナ国立公園)を訪問します。世界一のレオパード密集地と言われており、ブロック 1には59頭以上のレオパードの存在が確認されています(2015年現在)。その他、野鳥が215種(うち6種は固有種)、哺乳類は44種の棲息が確認されています。
セイロンゾウが大集合!シギリヤの近くにあるミンネリヤ国立公園は6~9月の乾期にセイロンゾウが集まることで知られ、150~300頭、多い時にはそれ以上の姿を見ることができます。ミンネリヤには3世紀に造られた大きな貯水池があり、現在では自然の湖のような様相で豊かな草地を作り出しています。そのため、乾期になるとセイロンゾウのほかにも、様々な野鳥や水鳥が飛来します。
スリランカ最大の国立公園。レオパード、ナマケグマの観察で知られています。広大な園内は深い森に覆われ湖が点在。訪れる観光客がまだまだ少ない国立公園です。
スリランカの豊かな海ではシロナガスクジラをはじめとするクジラに遭遇することができます。
その拠点が南海岸のミリッサ、東海岸のトリンコマリーなど。シーズンにはたくさんの観光客が集まります。
目玉はもちろん「ブルー」、シロナガスクジラ Blue Whaleです。
ハシナガイルカSpinner Dolphine、ハンドウイルカ Bottle-nose Dolphine も観察できます。
特に東海岸のトリンコマリー、西海岸のカルピティヤでは一度に数百匹のイルカの群れに遭遇することもあります。
11月~4月頃、南海岸のミリッサ~ドンドラ沖の深い海にクジラたちが集まります。もともとこの海域には固定して暮らすシロナガスクジラの群れがいますが、海の穏かなこの時期には回遊しているシロナガスクジラ、マッコウクジラ、時にはシャチがやってきます。 朝6時頃、ミリッサの漁港にはたくさんの観光客が集まります。多い日には何十艘ものボートがクジラを探しに出かけます。救命胴衣をつけて港を出発。クジラは潮を吹くことで見つけることができます。シロナガスクジラの場合、一度浮上してブロウイングをすると潜水し、次に浮上してくるのは15分後。その間粘り強く待ちます。
潮の流れのきついカルピティヤ沖はクジラやイルカが観察できる時期が限られます。ラグーン側ではスリランカ・ピンクイルカ Indo-Pacific Humpback Dolphin が、沖合いでは何百匹ものハシナガイルカの大きな群れに、時にはクジラに遭遇することができます。
シンハラジャ森林保護区は東西21km、南北は7km、面積88平方kmの小さな熱帯雨林の森ですが、昆虫、両生類、爬虫類、鳥類などの固有種が生息することで知られています。 熱帯雨林のトレイルを歩いて野鳥を探し、森の植生を観察するハイキングを楽しむことができます。保護区内(隣接)したエコリゾートの滞在もお勧めです。
2010年に世界自然遺産に指定された「スリランカの中央高地」の中に位置するホートン・プレインズ国立公園。標高1800~2300mの高地で、マハウェリ、ケラニ、ワラウェの3つの川が流れる多湿なエリアです。 多種の動植物、豊かな固有種で知られています。雲霧林が広がり、ダーウィンの進化論にも登場したセイロンサイヅノトカゲや、スリランカオ オトカゲ、スリランカサンバー(水鹿)などをはじめとする生物が棲息しています。
スリランカ中南部の山岳地帯に位置するアダムス・ピーク。標高は2,238mで、スリランカの最高峰ではありませんが、この山はスリランカ随一の聖地として人々の信仰の対象となっています。この山の頂上には足跡が残されており、アダムス・ピークは別名スリー・パーダ(聖なる足跡)と も呼ばれています。この山を崇める人々はそこを目指して巡礼に訪れます。スリランカは様々宗教を信じる人がいる多民族国家ですが、この山はそれぞれの宗教に共有されている聖地で、その意味で文字通りスリランカ中の人が信仰しています。具体的には、仏教徒にとってはこの足跡はブッダがスリランカを訪れた時に残したもので、ヒンドゥー教徒はシヴァ神の足跡とし、イスラム教では最初の人間であるアダムが楽園を追放されて地上に降り立ってつけたもの、キリスト教では同じくアダムの足跡または使徒トマスの足跡と、それぞれに信じられているのです。宗教の垣根を越えた 聖性を持つこのアダムス・ピーク、近隣のヌワラエリヤの後に少し足を伸ばして訪問されても良いかもしれません。 巡礼登山は暑い日中を避けた深夜に出発。乾季のシーズンは巡礼者でにぎわっており、中には裸足で歩いている人もいます。彼らと共に目指す聖山の山頂では神々しいご来光が私たちを迎えてくれます。
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